マテリアリティ策定のプロセス

「4つの重点テーマ」の決定プロセス

当社グループは、2015年度に「4つの重点テーマ」を下記のプロセスを経て決定しました。

STEP 1 社会課題を幅広く検討

STEP 2 当社グループにとっての
重点テーマを仮設定

STEP 3 ステークホルダーにとっての
重点テーマを抽出

STEP 4 「4 つの重点テーマ」を決定

STEP1. 社会課題を幅広く検討

「ISO26000」「GRIガイドライン第4版」などの国際的なフレームワークを参考に、社会課題を幅広く抽出。当社グループの事業と関連性の高い社会課題から、重点テーマの候補を選定しました。

STEP2. 当社グループにとっての重点テーマを仮設定

CSR委員会(現サステナビリティ委員会)において、STEP1.で選定した候補について当社グループの事業への影響度(関連性やリスクの大きさ)を議論し、重点テーマを仮設定しました。

STEP3. ステークホルダーにとっての重点テーマを抽出

主要ステークホルダーに、当社グループが対応すべき社会課題についてアンケートとヒアリングを実施。ステークホルダーにとって重要と思われるテーマを抽出しました。

主なステークホルダー 選定理由 対話の機会 主要なテーマ
お客さま 当社グループが持続可能な事業活動を推進するためには、お客さまからの信頼は不可欠です。お客さまの声に傾聴し、期待にお応えしていきます。 ・商品・サービスの説明
・意見交換
・アンケート
・専用窓口の設置
・安心・安全
・品質の向上
・コミュニティ活性化
・ユニバーサルデザイン
従業員 従業員はすべての事業活動の根幹をなすものです。従業員が心身ともに健康で活き活きと仕事に取り組むことが当社グループの事業活動と従業員自らの成長の源泉であると認識しています。 ・人事部や上司との面談
・労使間協議
・グループ報・社内報の発行
・ダイバーシティ
・働き方改革
・中長期キャリア
地域コミュニティ 当社グループが持続可能な事業を推進するには地域コミュニティと連携することが重要と考えています。また、地域コミュニティが抱える課題に向き合い、コミュニティの活性化を促すために対話することが重要であると認識しています。 ・意見交換
・アンケート
・コミュニティ活性化
・環境保全
行政 デベロップメント事業をおこなう当社グループにおいては、許認可などを含め、行政とのパートナーシップは不可欠です。未来(あした)につながる街づくりのために、コミュニケーションを図りながら、事業活動を推進していきます。 ・意見交換 ・コミュニティ活性化
・環境保全
・コンプライアンス
サプライヤー 当社グループにおける事業活動はサプライヤーの方々に支えられています。すべてのサプライヤーの皆さまが健康で働きやすい環境を作ることは当社の使命であると認識しています。 ・調達ガイドライン意見交換
・安全大会
・商品・サービスの企画・設計
・品質管理
・コンプライアンス
株主・投資家 持続可能な事業活動を展開していくために、株主・投資家の皆さまからご理解、信頼いただくことは不可欠であると理解しています。適正な情報開示とともにコミュニケーションを推進します。 ・株主総会
・IRミーティング
・報告書発行
・決算・財務状況
・中長期の事業戦略

STEP4. 「4つの重点テーマ」を決定

ステークホルダーと当社グループ双方の視点から、重要度に応じてテーマをマッピングし、4つの重点テーマを決定しました。

「4つの重点テーマ」について、社会課題・重要な理由・当社グループのアプローチ・関連する経営戦略などについて整理しました。

安心・安全
ステークホルダー

従業員、サプライヤー、お客さま、地域コミュニティ

主な社会課題

建物やインフラの老朽化・陳腐化、都市機能の低下、自然災害の増加

重要な理由

不動産事業や街づくりは、ステークホルダーの生活や事業を支える基盤であり、安心・安全の実現は不可欠

建物などの老朽化・陳腐化を改善し、将来に向けて、長寿命・高耐久化を実現する必要がある

当社グループの
アプローチ

適切な品質管理に基づく商品・サービスの提供や持続可能な街づくりによって、お客さまや地域社会の安心・安全の実現に貢献

非常時にも事業や生活を継続できる職住環境づくりを推進

環境
ステークホルダー

従業員、サプライヤー、お客さま、地域コミュニティ

主な社会課題

地球温暖化、気候変動、天然資源の枯渇、生態系の崩壊

重要な理由

当社グループの事業は、天然資源やエネルギーを多く利用しており、環境問題は事業継続に影響する

環境問題は、当社グループの事業だけでなく、ステークホルダーの生活や事業にも影響する大きな課題

当社グループの
アプローチ

省エネルギー・低炭素社会への取り組みや再生可能エネルギーの活用、適切な資源利用などの環境に配慮した街づくりを通じて、持続可能な社会の実現に貢献

環境法令・規制を遵守し、適切な環境マネジメントを推進

コミュニティ
ステークホルダー

従業員、サプライヤー、お客さま、地域コミュニティ

主な社会課題

少子高齢化や空き家の増加などによるコミュニティの機能不全や活力低下、繋がりの希薄化

重要な理由

持続可能な街づくりのためには、コミュニティが健全に機能し、主体的に活動することが不可欠

健全なコミュニティを育成するために、設計デザインやサービスでサポートする必要がある

当社グループの
アプローチ

建築設計上の取り組みや運営上のサービスを通じて、お客さまや地域社会の繋がりを醸成し、コミュニティの育成を支援

非常時の円滑な共助や地域・コミュニティの活性化を促し、共生型社会の実現に貢献

健康・快適
ステークホルダー

従業員、サプライヤー、お客さま、地域コミュニティ

主な社会課題

少子高齢化やグローバル化、個人の価値観・ライフスタイルの多様化

重要な理由

街やコミュニティが持続可能であるためには、個人個人が健康・快適であることが大切

さまざまな属性の人が自立して快適に過ごすために、設計デザインやサービスでサポートする必要がある

当社グループの
アプローチ

ステークホルダーとのコミュニケーションを通じて、さまざまな人がその属性に関わらず、健康で快適な生活を送ることができるよう商品・サービスを提供

多様性を尊重しあう、健やかで活力ある社会の実現に貢献

中長期経営計画(2020年3月期~2028年3月期)『New Value,Real Value』で定めた4つの価値創造のテーマとの関連性について整理しました。

安心・安全 環境 コミュニティ 健康・快適
①豊かなライフスタイル・ワークスタイルの実現 高い品質を確保した新たなアセットブランド(シェアオフィス、ホテルなど)の展開 国産木材を活用した建物木質化による環境配慮と空間的な温もりの両立 多様なライフスタイル・ワークスタイルを受容するコミュニティの実現 健康寿命増進のための商品・サービスの提供および多様性に配慮した街づくり
②「利便性」「快適性」「安心・安全」に優れた多機能な街づくり 災害対応も含めた建物の安心・安全品質の向上と品質管理の徹底 地球温暖化など環境の変化に対応できる快適な空間づくり、および自然災害への対応 「都市型コンパクトタウン」など、多機能で利便性を有する街づくり 高齢者など多様な人が健康・快適に過ごせる街づくり
③地球環境・地域社会の未来を見据えた街づくりとコミュニティ形成 建物の長寿命・高耐久化およびこれらを可能にする修繕工事やメンテナンスの充実 環境性能向上とグリーンビルディング認証の取得、およびエネルギー関連ビジネスによる環境配慮と顧客サービスの充実 持続可能なコミュニティを実現するための仕組みづくりと商品・サービスの展開 「Be United構想」に基づいたオープン型コミュニティの創生による、地域住民への各種プログラムの提供
④良質な商品・サービスのグローバル展開 安心・安全を実現する良質な商品・サービスのグローバル展開 環境価値の高い建物および運営事業のグローバル展開 コミュニティへの配慮と活性化の知見を活かした街づくりのグローバル展開 多様な人が健康・快適に過ごせる街づくりのグローバル展開
該当するGRIの側面 排水および廃棄物、顧客の安全衛生 エネルギー、水、生物多様性、大気への排出、排水および廃棄物、サプライヤーの環境評価 間接的な経済影響、地域コミュニティ、サプライヤーの社会への影響評価 多様性と機会均等
主に関連するSDGs

「各テーマの方針と目標」の決定プロセス

STEP 5 関連する事業・業務の抽出

STEP 6 評価および論点の整理

STEP 7 方針・目標の決定と承認

STEP5. 関連する事業・業務の抽出

事業部門にヒアリングの上、「4つの重点テーマ」に関連する事業・業務を抽出し、事業部門と検討しました。

STEP6. 評価および論点の整理

国際的なフレームワークや責任投資における環境・社会・ガバナンスに関する論点を整理しました。

STEP7. 方針・目標の決定と承認

CSR委員会(現サステナビリティ委員会)での議論を経て、グループ横断のサステナビリティ目標を決定。野村不動産ホールディングス取締役会にて承認されました

「サステナビリティ方針と目標」

「サステナビリティ方針と目標」に対する実績

サステナビリティテーマ 重点項目 グループ目標・指標
4つの重点テーマ
環境 環境マネジメントの高度化 環境認証(DBJ Green Building、LEED、CASBEE、BELSなど)取得
環境マネジメントの高度化
気候変動への対応 CO2排出量削減
気候変動への対応
太陽光発電促進
気候変動への対応
エネルギー使用量削減
気候変動への対応
効率的な水資源の利用 水使用量削減
効率的な水資源の利用
生物多様性への配慮 生物多様性認証(ABINC/JHEP/SEGES)取得
生物多様性への配慮
適切な資源利用と汚染防止 廃棄物排出量削減
適切な資源利用と汚染防止
国産・FSC認証木材使用促進
適切な資源利用と汚染防止
安心・安全 設計・施工における安心・安全品質の向上 設計基準・品質マニュアルの遵守と品質管理
設計・施工における安心・安全品質の向上
運営・管理における安心・安全品質の向上 管理品質の向上とアフターサービスの拡充
運営・管理における安心・安全品質の向上
長寿命・高耐久化の取り組み 長寿命・高耐久の商品・サービスの提供
長寿命・高耐久化の取り組み
災害時の安心・安全の確保 防災対策の拡充
災害時の安心・安全の確保
コミュニティ コミュニティへの配慮と活性化支援 コミュニティを活性化する設計・デザインの拡充
コミュニティへの配慮と活性化支援
運営・管理におけるコミュニティ活性化支援
コミュニティへの配慮と活性化支援
健康・快適 高齢化・多様性への対応と健康支援 バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進
高齢化・多様性への対応と健康支援
健康支援・健康寿命増進
高齢化・多様性への対応と健康支援
顧客満足度と快適性の向上 顧客満足と快適性向上のためのコミュニケーションの拡充
顧客満足度と快適性の向上
快適性の向上
顧客満足度と快適性の向上
2つの推進基盤
人材 従業員の健康と安全の追求 過重労働の防止
従業員の健康と安全の追求
有給休暇の取得促進
顧客満足度と快適性の向上
従業員の心身にわたる健康管理の徹底
顧客満足度と快適性の向上
労働災害の防止
顧客満足度と快適性の向上
ダイバーシティの推進 女性活躍促進
ダイバーシティの推進
多様な働き方の促進
ダイバーシティの推進
多様な人材の活躍促進
ダイバーシティの推進
公正で働きがいのある職場づくり 従業員満足の向上
公正で働きがいのある職場づくり
人的資源の高度化 人材育成の強化
人的資源の高度化
サプライヤーの安全の確保 サプライヤーの安全の確保
サプライヤーの安全の確保
マネジメント体制 サプライヤーマネジメントの高度化 「調達ガイドライン」に基づく調達およびサプライヤーマネジメントの高度化
サプライヤーマネジメントの高度化

サステナビリティ