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サーキュラーデザイン

考え方・方針

全体方針のもと、街づくりにおいて生じる自然資源の枯渇を大きな社会課題と認識し、廃棄物排出量の削減、建物の長寿命化、再資源化、シェアリングを取り入れた街づくりやサービスの提供を通じ、脱炭素社会、循環型経済に貢献していきます。

指標と目標

目標・KPIと実績データ

項目 2030年目標 単位 2024年3月期実績 2025年3月期実績 2026年3月期実績
KPI建物長寿命化の取り組み 自社基準100%※1 % 89 100 100
KPI廃棄物量削減と廃棄物再利用率向上(2022年3月期比) 産業廃棄物20%削減 % ▲24.4 ▲34.2 +44.8※2
  • ※1
    右記のいずれかに該当していること ①プラン変更の自由度確保 ②可変性に資する建物認証制度の取得③法令基準を上回る積載荷重④法令基準を上回る耐震性⑤外装の高耐久化
  • ※2
    BLUE FRONT SHIBAURAへの本社移転に伴う什器・設備等の廃棄により、産業廃棄物量が一時的に増加し、今期のKPI目標は未達成となりました。然しながら、今回の増加は一時的且つ想定内であり、今後このような大幅な排出量の増加は想定致しておりません。

2030年までの重点課題(マテリアリティ)に関する計測指標(KPI)

その他実績データ

項目 単位 2023年3月期
実績
2024年3月期
実績
2025年3月期
実績
2026年3月期
実績
建物の長寿命化への取り組み:
「re:Premium(リ・プレミアム)」工事完了件数
20 31 24 38
建物の長寿命化への取り組み:
「アトラクティブ30」採用物件数※1
件(戸) 18
(1,225)
24
(2,419)
23
(3,329)
27
(2,825)
廃棄物※2 廃棄物排出量(一般廃棄物・産業廃棄物合計) 千t 11.18 10.86 6.32 4.84
廃棄物排出量原単位(一般廃棄物・産業廃棄物合計/集計対象物件の延床面積) kg/m2 5.45 5.82 3.78 2.91
  • ※1
    精度向上のため、過年度データを遡及して修正しました。
  • ※2
    廃棄物排出量の集計対象範囲はデータ集をご覧ください。

ESGデータ集(環境)

取り組み

廃棄物削減の取り組み

既存マンションの再生

当社グループは、築年数が経過したマンションを新たな価値を持つ住宅に再生する取り組みを進めています。「プラウド上原フォレスト」は、築30年以上経過したマンションに居住性能を高めつつ最新技術による余剰容積を活用した増築などを行い、民間デベロッパーでは初めて、築年数が経過したマンションにおいて長期優良住宅認定を2019年に取得しました。また、第三者評価機関から65年の耐用年数が証明されました。

ニュースリリース

廃棄物の削減および再利用

野村不動産ホテルズでは、バスアメニティの個包装廃止や天然由来原料の採用により、プラスチック使用量の削減に取り組んでいます。さらに、ECOMMIT社との協業により、衣類などの回収や遺失物の再資源化を推進しています。
また、「NOHGA HOTEL」では革や和服の端切れを再利用したネームプレートやチーフを使用、「庭のホテル」では落ち葉や廃棄スーツケースを活用した屋上菜園などを通じ、廃棄物の削減と資源の有効活用に取り組んでいます。

環境に配慮したホテルの取り組み
宿泊客にも環境にも嬉しい、サステナブルツーリズムとは?【座談会@庭のホテル レポ前編】
きっかけは、落ち葉拾いから!「庭のホテル」でのサステナブルな取り組み【座談会@庭のホテル レポ中編】
旅をすると地球のためになる?これからのツーリズム【座談会@庭のホテル レポ後編】
サーキュラーデザインに関する新たな取り組みをグループにて開始

「ノーガホテル」、「庭のホテル」の客室に設置している不用品回収意思表示カード
「ノーガホテル」、「庭のホテル」の客室に設置している不用品回収意思表示カード
不要になったスーツケースを活用した「庭のホテル」の屋上菜園
不要になったスーツケースを活用した「庭のホテル」の屋上菜園
天然由来原料のアメニティ
天然由来原料のアメニティ

ホテル事業における木質製品の利用促進

野村不動産ホテルズは、環境保護の取組みの一環として、プラスチック提供量の削減を進めるため、客室に設置するアメニティをバイオマス製品や木質製品への切り替え、客室内常備品の見直しを進めています。生物由来資源であるもみ殻を原料とした歯ブラシやヘアブラシ、天然の竹製歯ブラシやスリッパなどを提供しています。2022年9月から備品の切り替え、客室内備品の逓減を進めています。

ニュースリリース

サーキュラーエコノミーに向けたペットボトル一元回収の実証実験

当社はサーキュラーエコノミー・CO2削減を実現するための取り組みとして、サントリー食品インターナショナル株式会社、白井グループ株式会社および株式会社首都圏環境美化センターと協働で野村不動産グループが管理する19物件(オフィス4物件・マンション15物件)を対象にペットボトル一元回収の実証実験と分別排出状況の検証を実施しました。今後は、実証の結果を踏まえ、さらなるCO2削減および回収効率の向上と分別の啓発活動を推進していきます。

実証検証の概要

背景 国内のペットボトル回収率は高い一方で、その多くはペットボトルよりも品質が低下する形態でのリサイクルであり、その場合、再度ペットボトルとしてリサイクルすることが難しくなることから、ペットボトルを生産するために新たな資源投入の必要が生じる状況
目的 使用済みペットボトルを原料に、同一種類の製品につくりかえる「水平リサイクル」の取り組みが期待されており、同取り組みを実現する上での課題の一つである回収コスト合理化の検証と運搬時のCO2削減効果の検証
結果と今後の展望 一元回収により回収効率が向上し、回収車両から排出されるCO₂削減に寄与する結果。他方、オフィスから回収したペットボトルは異物混入率が多くリサイクル品質の低下を招く課題を確認。今後は、異物混入率の低減に向けた取り組みを検討
実証実験の様子
実証実験の様子
実証実験の様子
実証実験の様子

プレスリリース

サーキュラーデザインの実現

当社グループの事業を最終廃棄まで含めて考えた場合、建物の解体時に大量の廃棄物が発生します。建物自体の長寿命化や高耐久化に取り組むことで、業界のバリューチェーン全体で廃棄物インパクトを低減させることが、サーキュラーデザインの実現につながると考えています。

空調機回収の様子
空調機回収の様子

使用済み業務用空調機の回収・再資源化に向けた取り組み

解体・改修時に発生する使用済み空調機を回収し、手作業による分解・分別を通じて素材単位で再資源化する取り組みの実証実験を行いました。これにより、従来の一括破砕処理に比べて資源純度と回収率を向上させ、銅やアルミ等の有用資源を効率的に循環させる効果と、建設分野における資源循環の質的向上を実現するための可能性を認識しました。当社グループ事業における資源循環の質的向上と、安定的な資源獲得に向けて継続的に試行を重ねています。

プレスリリース

ポスター
ポスター
廃油回収の様子
廃油回収の様子

持続可能な航空燃料(SAF)の原料等となる廃食用油回収

日本全体で一般家庭から排出される使用済み食用油は年間約10万トンと推計される一方、回収量は約4千トン(約4%)にとどまっており、未活用資源の有効活用が課題となっています。当社グループでは、運営管理するマンションにおいて家庭から排出される廃食用油を回収し、SAFやバイオディーゼル燃料の原料として再資源化する取り組みを進めています。これにより、居住者が日常生活の中で資源循環に参加できる仕組みを提供するとともに、未活用資源の活用による国内資源循環の促進およびエネルギーの安定的な調達を図っています。さらに、環境価値の創出に加え、当社サービスの付加価値向上や事業競争力の強化につなげています。

プレスリリース

長寿命・高耐久化の取り組み

当社グループは、長寿命・高耐久素材の採用や、適切な管理・修繕計画により、建物の長寿命化を図っています。

大規模修繕の長周期化への取り組み

当社グループは、分譲マンションの居住者および管理組合の経済的・心理的負担を減らし、大規模修繕計画を確実に実行するために、大規模修繕の長周期化に向けた商品・サービスを提供しています。

竣工済み分譲マンションの取り組み

計画通りに修繕工事を行っているマンション

高齢化や空き家の増加により、修繕金の積立てが計画通りに実行出来ていないマンションは約35%にのぼります (国土交通省調べ)。
当社グループが提供する「re:Premium(リ・プレミアム)」は、竣工済みの分譲マンション「プラウド」に大規模修繕の長周期化を図る修繕工事で、通常12年ごとに計画される大規模修繕工事の周期を16~18年に延伸し、竣工後60年までの「超長期修繕計画」を策定可能にします。この取り組みを通じて、建物の長寿命化や、廃棄物の削減のみならず、ライフサイクルコストの大幅軽減により、お客さまの心理的・経済的負担を軽減します。このようなことから、当社グループは、「re:Premium(リ・プレミアム)」採用物件の拡大を推進しています。
2021年3月期には、当社グループが管理受託するコープ野村東六郷管理マンションの高性能化とライフサイクルコスト低減を図る「共用部排水管改修工事」(※管種の異なる共用部分の排水管等を樹脂管へ一斉交換)が、国土交通省が支援する「マンションストック長寿命化等モデル事業」に認定されました。

ニュースリリース

新築分譲マンションの取り組み

当社グループは、新築の分譲マンションの長寿命・高耐久化を目指す「アトラクティブ30」を、2019年3月期より開始しました。同取り組みのもと、高耐久部材・工法の採用および「re:Premium(リ・プレミアム)」「re:Premiuma Duo(リ・プレミアム デュオ)」の導入を推進し、大規模修繕の長周期化を実現していきます。

ニュースリリース

サプライヤーとの協働

当社グループは、資源使用に関してサプライチェーン全体で適切な管理を目指しています。その実現に向け、「野村不動産グループ 調達ガイドライン」を策定し、サプライヤーの皆さまとともに、環境負荷の低減に取り組んでいます。

【野村不動産グループ調達ガイドライン(関連部分抜粋)】

  • 商品・製品・サービスのライフサイクルを延ばし、廃棄物を抑制するサーキュラーデザインの取り組みを通じて、エネルギー使用量および温室効果ガス排出量の低減に取り組む。また、水をはじめとした天然資源 を効率的に利用し、使用量を最適化・削減するよう努める。
  • 有害化学物質について、適正な管理を行い使用量の低減に努めるとともに、環境や人体へ悪影響を及ぼす汚染物質排出の削減に努める。
  • 廃棄物の削減と適正な管理に努める。
  • 原材料調達において、生物多様性保全と資源の持続可能な利用に配慮する。特に木材について、違法伐採された木材が使用されないよう適切な注意を払うとともに、再生材、認証材などの持続可能な方法で生産された木材を活用するよう努める。木材の調達については、「野村不動産グループ 木材調達ガイドライン」を参照。

サプライチェーンマネジメント
野村不動産グループ 木材調達ガイドライン

住宅事業における認証木材由来紙・植物由来インキの利用

野村不動産住宅事業本部では、プラウドなどの分譲事業の紙の広告制作物において、これまで以上に環境への配慮を実現すべく、各種パンフレット、各種ガイド、ダイレクトメール、図面集、折込チラシなどは、原則として適正に管理された森林の木材を原料とした用紙を使用しています。また、インキは、従来使用されてきた石油系の溶剤と比べ生分解性がある植物油インキを採用しています。これらの用紙とインキを使用した印刷物には、使用の事実に基づいてマークや文言を掲載しています。今後も、環境に配慮した製品を使用し、環境負荷低減に努めていきます。