品質管理検査の実施

近年、持続可能な街づくりがより重視され、人や街が、大切にしているものを活かしながら、新たなものを創る事が求められています。一方でさまざまな業界において、品質や安心・安全面に関する問題が取り沙汰され、消費者や社会からの視線はより厳しいものになっています。
野村不動産グループは、創業から大切にしてきた「お客さま第一の精神」で品質にこだわり続けることにより、確かな信頼を獲得してきました。そうした評価に甘んじることなく、近年の社会意識の変化を踏まえた、より厳しく、かつ長期的な視点で安心･安全･快適を実現できる体制づくりに努めています。
2016年3月に品質管理・建築統括という役職が新設されたのも、そうした取り組みの一環です。私は今後、グループ全体の品質管理・建築統括の責任者として、開発、設計、建築、さらには竣工後の管理やリフォームも含めた一連の工程に「品質」という横串を通し、各部門を俯瞰して管理・指導することで、「未来あしたにつながる街づくり」と「豊かな時の育み」の基盤となる、よりよい安心・安全・快適を目指していきます。

野村不動産との関わりは10年以上になりますが、どの担当者にも共通するのが「ものづくり」に対する気概やエンドユーザーへの意識の高さです。
そのあらわれとして、施工マニュアルが細かいのはもちろん、常に更新され、改善点があれば次の現場ですぐ反映されています。通常なら図面確認だけの工程でも現場に立ち会われる点にもこだわりを感じます。売主検査も厳しく、野村不動産の検査に立ち会った社員は、当社の品質つくり込み実務研修の配筋チェックテストで優秀な成績を残しています。
一方、ルールや仕組みに縛られるのではなく、より良いものにするためには柔軟に対応してくれるなど、「施工会社と一緒に良いものをつくろう」という姿勢を強く感じます。同じ思いの下、今後も協力関係を維持していきたいと考えています。