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マテリアリティ策定のプロセス
「4つの重点テーマ」の決定プロセス
当社グループは、2015年度に「4つの重点テーマ」を下記のプロセスを経て決定しました。
STEP1. 社会課題を幅広く検討
「ISO26000」「GRIガイドライン第4版」などの国際的なフレームワークを参考に、社会課題を幅広く抽出。当社グループの事業と関連性の高い社会課題から、重点テーマの候補を選定しました。
STEP2. 当社グループにとっての重点テーマを仮設定
CSR委員会(現サステナビリティ委員会)において、STEP1.で選定した候補について当社グループの事業への影響度(関連性やリスクの大きさ)を議論し、重点テーマを仮設定しました。
STEP3. ステークホルダーにとっての重点テーマを抽出
主要ステークホルダーに、当社グループが対応すべき社会課題についてアンケートとヒアリングを実施。ステークホルダーにとって重要と思われるテーマを抽出しました。

STEP4. 「4つの重点テーマ」を決定
ステークホルダーと当社グループ双方の視点から、重要度に応じてテーマをマッピングし、4つの重点テーマを決定しました。

「4つの重点テーマ」について、社会課題・重要な理由・当社グループのアプローチ・関連する経営戦略などについて整理しました。
4つの重点テーマ | 安心・安全 | 環境 | コミュニティ | 健康・快適 | |
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ステークホルダー | 従業員、サプライヤー、お客さま、地域コミュニティ | 従業員、サプライヤー、お客さま、地域コミュニティ | 従業員、サプライヤー、お客さま、地域コミュニティ | 従業員、サプライヤー、お客さま、地域コミュニティ | |
主な社会課題 | 建物やインフラの老朽化・陳腐化、都市機能の低下、自然災害の増加 | 地球温暖化、気候変動、天然資源の枯渇、生態系の崩壊 | 少子高齢化や空き家の増加などによるコミュニティの機能不全や活力低下、繋がりの希薄化 | 少子高齢化やグローバル化、個人の価値観・ライフスタイルの多様化 | |
重要な理由 | ■不動産事業や街づくりは、ステークホルダーの生活や事業を支える基盤であり、安心・安全の実現は不可欠 ■建物などの老朽化・陳腐化を改善し、将来に向けて、長寿命・高耐久化を実現する必要がある |
■当社グループの事業は、天然資源やエネルギーを多く利用しており、環境問題は事業継続に影響する ■環境問題は、当社グループの事業だけでなく、ステークホルダーのの生活や事業にも影響する大きな課題 |
■持続可能な街づくりのためには、コミュニティが健全に機能し、主体的に活動することが不可欠 ■健全なコミュニティを育成するために、設計デザインやサービスでサポートする必要がある |
■街やコミュニティが持続可能であるためには、個人個人が健康・快適であることが大切 ■さまざまな属性の人が自立して快適に過ごすために、設計デザインやサービスでサポートする必要がある |
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当社グループの アプローチ |
■適切な品質管理に基づく商品・サービスの提供や持続可能な街づくりによって、お客さまや地域社会の安心・安全の実現に貢献 ■非常時にも事業や生活を継続できる職住環境づくりを推進 |
■省エネルギー・低炭素社会への取り組みや再生可能エネルギーの活用、適切な資源利用などの環境に配慮した街づくりを通じて、持続可能な社会の実現に貢献 ■環境法令・規制を遵守し、適切な環境マネジメントを推進 |
■建築設計上の取り組みや運営上のサービスを通じて、お客さまや地域社会の繋がりを醸成し、コミュニティの育成を支援 ■非常時の円滑な共助や地域・コミュニティの活性化を促し、共生型社会の実現に貢献 |
■ステークホルダーとのコミュニケーションを通じて、さまざまな人がその属性に関わらず、健康で快適な生活を送ることができるよう商品・サービスを提供 ■多様性を尊重しあう、健やかで活力ある社会の実現に貢献 |
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関連する経営戦略 4つの価値創造テーマ |
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①豊かなライフスタイル・ワークスタイルの実現 | 多様なライフスタイル・ワークスタイルを受容するコミュニティの実現 | 健康寿命増進のための商品・サービスの提供および多様性に配慮した街づくり | |||
②「利便性」「快適性」「安心・安全」に優れた多機能な街づくり | 災害対応も含めた建物の安心・安全品質の向上と品質管理の徹底 | 地球温暖化など環境の変化に対応できる快適な空間づくり、および自然災害への対応 | 「都市型コンパクトタウン」など、多機能で利便性を有する街づくり | 高齢者など多様な人が健康・快適に過ごせる街づくり | |
③地球環境・地域社会の未来を見据えた街づくりとコミュニティ形成 | 建物の長寿命・高耐久化およびこれらを可能にする修繕工事やメンテナンスの充実 | 環境性能向上とグリーンビルディング認証の取得、およびエネルギー関連ビジネスによる環境配慮と顧客サービスの充実 | 持続可能なコミュニティを実現するための仕組みづくりと商品・サービスの展開 | ||
④良質な商品・サービスのグローバル展開 | 安心・安全を実現する良質な商品・サービスのグローバル展開 | 環境価値の高い建物および運営事業のグローバル展開 | コミュニティへの配慮と活性化の知見を活かした街づくりのグローバル展開 | 多様な人が健康・快適に過ごせる街づくりのグローバル展開 | |
該当するGRIの側面 | 排水および廃棄物、顧客の安全衛生 | エネルギー、水、生物多様性、大気への排出、排水および廃棄物、サプライヤーの環境評価 | 間接的な経済影響、地域コミュニティ、サプライヤーの社会への影響評価 | 多様性と機会均等 | |
主に関連するSDGs |
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「CSR/ESG方針と目標」の決定プロセス
STEP5. 関連する事業・業務の抽出
事業部門にヒアリングの上、「4つの重点テーマ」に関連する事業・業務を抽出し、事業部門と検討しました。
STEP6. 評価および論点の整理
国際的なフレームワークや責任投資における環境・社会・ガバナンスに関する論点を整理しました。
STEP7. 方針・目標の決定と承認
CSR委員会での議論を経て、グループ横断のCSR/ESG目標を決定。野村不動産ホールディングス取締役会にて承認されました。
ステークホルダーとの対話
当社グループは、ステークホルダーの皆さまとの誠実なコミュニケーションと信頼関係の構築に努めています。
ステークホルダー | 主な回答 |
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お客さま | ・地域活性化を担い周辺住民からのイメージ向上に期待 ・生態系への配慮や持続可能性の高い素材選定に期待 |
従業員 | ・コミュニティの活性化は新たなサービスや事業になる ・高齢者が増える中で健康サービスと快適空間の提供が重要 |
サプライヤー | ・安心・安全は社会インフラである不動産の基本 ・コミュニティ形成と健康・快適への取り組みが 相まって広がっていくことを期待したい |
株主・投資家 | ・安心で安全な不動産は社会と顧客からのニーズ ・潤いのある街づくりが貴社に期待されている |
CSR専門家 (社会的責任投資・環境など) |
・環境パフォーマンスと経済性を両立してもらいたい ・安心・安全を重視している企業だと思うので期待が大きい |
NPO・NGO (環境・コミュニティ・建築など) |
・高齢者世帯がこれから増加するため取り組みに期待したい ・建築や解体は環境負荷が大きい |
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