生物多様性への配慮

考え方・方針

野村不動産グループは、不動産開発や街づくりにおいて、新築・解体工事や建築資材・原材料調達の過程で、周辺の自然環境や生態系に影響を及ぼしています。また、景観形成や快適な生活環境の構築といった多くの場面で、自然環境や生態系から得られる恩恵を享受しており、生物多様性の損失は、お客さま(居住者・テナント企業・施設利用者)をはじめとするステークホルダーの皆さまの生活環境や事業環境を悪化させるリスクにつながります。
このような認識のもと、当社グループは、設計・施工会社などのサプライヤーと協働し、自然との共生を目指した不動産開発や資材調達を通じて生物多様性への影響の低減と保全に努めています

マネジメント

マネジメント体制

当社グループは、野村不動産ホールディングス代表取締役副社長 兼 グループ COO が責任者となり、グループ全体で生物多様性への配慮を進めています。
また、野村不動産ホールディングスおよびグループ会社の取締役などで構成される「CSR 委員会」(委員長:野村不動産ホールディングス代表取締役副社長 兼 グループCOO)にて、関連方針や活動計画を審議し、決定しています。 同委員会では、生物多様性への配慮についての目標を設定し、進捗状況のモニタリングをしています。

目標

当社グループは、新築および保有する不動産において生物多様性認証(ABINC※1、JHEP※2、SEGES※3)の取得を目指します。

※1「ABINC 認証(いきもの共生事業所®認証)」
一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)が作成した「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」に基づき、生物多様性に配慮した緑地づくりなどに取り組む集合住宅やオフィスビルなどを評価・認証する制度
※2「JHEP(ハビタット評価認証制度)」
(公財)日本生態系協会が運営し、生物多様性の保全や回復に資する取り組みを定量的に評価、認証する制度
※3「SEGES(社会・環境貢献緑地評価システム シージェス)」
(公財)都市緑化機構が運営し、企業緑地の保全、環境コミュニケーションから生まれる社会・環境機能の価値を総合的かつ客観的に評価する「緑の認定」制度

設計・施工、原材料調達における生物多様性配慮

当社グループは、「野村不動産グループ CSR調達ガイドライン」を策定しました。今後も、サプライヤーの皆さまとともに、生物多様性への配慮に努めていきます。

【野村不動産グループ CSR 調達ガイドライン(関連部分抜粋)】
周辺環境や生物多様性に配慮した開発、緑化の実施に努める。
原材料調達において、生物多様性保全と資源の持続可能な利用に配慮する。特に木材について、違法伐採された木材が使用されないよう適切な注意を払うとともに、再生材、認証材などの持続可能な方法で生産された木材を活用するよう努める。

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周辺環境に配慮した緑地と植栽

当社グループは、不動産事業や街づくりにおいて、お客さまや地域の皆さまの快適性だけでなく、周辺環境や生態系に配慮した配棟計画や植栽計画を実施しています。

【生物多様性に配慮した植栽計画のポイント】
・低木と高木を有効に用いた緑視率向上
・高木によるクールスポットの設置
・周辺緑地との連続性とそれらによる生態系への配慮
・専門家による樹木や緑地の維持管

「プラウド国分寺」における「武蔵野の森」再生

当社グループは、「プラウド国分寺」において、敷地内の既存樹林地を「武蔵野の森」として、保全・再生する取り組みを行いました。
「武蔵野の森」再生にあたっては、全ての樹木を調査した上で、外来種や本来の生態系に合わない樹木の伐採と合計 91 本の樹木の保存を決定しました。また、地域に多く見られる樹木を追加することで、人が快適に過ごせる「現代の里山」として森を再生しました。
これらの取り組みは、「ABINC 認証(いきもの共生事業所®認証)」の基準に基づいて進められました。

開発前の武蔵野の森

横浜ビジネスパークにおける「ホタルがすむ街づくり展」

当社グループは、保有するオフィスビル・商業施設である「横浜ビジネスパーク(YBP)」(神奈川県横浜市)において、横浜国立大学やテナント企業の協力のもと、生物多様性保全を進める「ホタルがすむ街づくり展」を 2008 年より毎年開催しています。
地域に向けた「ホタル観賞会」や、近隣の小学校に向けた「稲づくり体験」プログラムなどの提供を行っており、生物多様性や環境問題について地域の皆さまと共に考え、学ぶ場となっています。
なお、当ビルは、生物多様性保全に配慮したオフィスビルとして、ABINC(一般社団法人いきもの共生事業推進協議会)の「いきもの共生事業所®認証[都市・SC 版]」を取得しています。

地域の子供たちとの自然観察会
地域の子供たちとの自然観察会

実績

推進への取り組み

設定目標に対する 2018年度の実績は以下の通りです。

※注釈がない場合、報告対象範囲は当社グループになります。

生物多様性認証(ABINC/JHEP/SEGES)取得

生物多様性認証取得数

2017年度2018年度
新規開発物件における取得数4件2件

2018年度 認証取得案件一覧

認証名 該当物件
ABINC 【継続】
・横浜ビジネスパーク(神奈川県横浜市・オフィスなど)
【新規】
・(仮称)矢口3丁目計画
ABINC ADVANCE 【新規】
・晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業