考え方・方針
グループ方針(健康・快適)
グループ方針で認識した社会課題解決のため、さまざまな人がその属性にかかわらず、健康で快適に生活できる商品・サービスを提供することは、当社グループの重要な責務です。サプライヤーや大学・医療機関・NPO などと協働し、高齢化・多様性への対応と健康支援・健康寿命の増進に取り組みます。
マネジメント
目標・実績
目標
当社グループは、高齢化・多様性への対応と健康支援のため、次の2つの目標を掲げています。
目標1. バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進
目標2. 健康支援の推進
実績
実績1. バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進
当社グループは、バリアフリー新法などの法令、および「設計基準」「品質マニュアル」を遵守して不動産開発を行いました。
実績2. 健康支援の推進
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
---|---|---|---|
健康寿命の延伸を目指す健康増進型・賃貸シニアレジデンスの開発実績※(戸) | 125 | 125 | 382 |
開業日ベース累計
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
---|---|---|---|
CASBEEウェルネスオフィス評価認証取得数 | ― | 4 | 3 |
取り組み
バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進への取り組み
当社グループは、バリアフリー新法などの法令のみならず、「設計基準」「品質マニュアル」にバリアフリー・ユニバーサルデザインに関する基準を設けており、すべての物件でこれを遵守しています。また、障がいの有無だけでなく、年齢・身体・言語の違いなどにかかわらず、さまざまな人が快適に利用できる商品・サービスを提供することを目指し、ユニバーサルデザインを推進しています。
【ユニバーサルデザイン 7 原則】
・公平性:誰でも公平に使えること
・多様性:使い方に自由度があること
・簡易性:使い方が分かりやすいこと
・伝達性:必要な情報が伝わりやすいこと
・安全性:危険がないこと
・効率性:少ない力で楽に使えること
・操作性:操作しやすいこと

「バリアフリー&クオリティ オブ ライフ ガイドブック」の活用
当社グループは、明治大学大学院 園田研究室との産学協同研究により「バリアフリー&クオリティ オブ ライフ ガイドブック」を作成し、分譲マンションの設計に活用しています。

外国人居住者に向けた「入居のしおり」の配布
当社グループは、外国人居住者に向けて、英語・中国語・韓国語版の「入居のしおり」を配布し、マンションに住む際のマナーやルールを分かりやすく記載しています。


健康支援推進への取り組み
当社グループは、高齢化や健康ニーズの高まりに応え、身体機能の維持・向上を促すフィットネス事業や、健康寿命の延伸を目指す健康増進型・賃貸シニアレジデンス事業を通じて、ステークホルダーの皆さまの健康支援と健康寿命増進に貢献しています。
健康寿命の延伸を目指す健康増進型・賃貸シニアレジデンス「オウカス」の開発
当社グループは、お客様の健康寿命の延伸と世界一の人生づくりを目的とした、健康増進型・賃貸シニアレジデンス「オウカス」の開発を推進しています。①交通生活利便の高い「立地」、②住まうことが誇らしく、日々の時間が豊かになる「建物」に加え、③カラダとココロの両方から健康維持・増進を図る「サービス」として、住むだけで心身ともに健康になれる仕組みを設けた「オウカス・ウェルネスプログラム※1」を提供。入居者の健康寿命の延伸を通じて、入居者および家族の皆さまが楽しく、安心・安全で過ごせる毎日を支援するとともに、社会課題の解決(社会保障費の抑制、介護離職者数の低減等)にも取り組みます。なお、2021年10月時点で4棟・502戸が開業済み、2棟・331戸が開業予定です。
【オウカス・ウェルネスプログラムの主な要素】
①運動:スポーツクラブ「メガロス」を展開する野村不動産ライフ&スポーツと共同開発した独自の運動プログラム
②食事:栄養士管理によるバランスのとれたおいしい食事
③コミュニティ:月間50回程※2の入居者同士のコミュニティ・イベント活動
④医療・福祉:医療・介護の専門知識をもつスタッフのサポート
2019年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
2018~2019年度実績

(2019年度グッドデザイン賞受賞)
フィットネス事業における健康寿命増進
当社グループは、スポーツクラブ「メガロス」では、シニア世代の健康寿命増進を目的とした以下のような取り組みを行っています。
取り組み | 詳細 |
---|---|
「REBORNS FUN」 | 「健康で、機能的・肉体的な若さを再生し、そこから新たなチャレンジができるような基礎体力をつけてもらい、新しく楽しい人生を謳歌していただきたい」をテーマとした新プログラム。関節痛予防・メタボリックシンドローム・免疫・転倒予防・生活習慣病予防・姿勢など、月ごとに6つのテーマを設定し、テーマに合わせたさまざまなトレーニングで構成しています。 |
「Healthy personal」~65 歳からはじめる筋活~ | 早稲田大学スポーツ科学学術院の金岡恒治教授監修のもと設計された、総合クラブとしては初となるシニア世代に特化したパーソナルトレーニングです。 |
東京都健康長寿医療センターとの連携 | シニア世代が運動を通じて健康寿命を増進し、生きがいをもてる社会を実現するために地方独立行政法人東京都健康⻑寿医療センターと学術的契約を締結。健康調査を実施し、コロナ禍における心身の機能や活力の状況の分析結果を、健康二次被害の予防につなげるサービスを展開。今後もシニア向け運動プログラムの開発やアプリと連動した健康管理など、新たなシニア向けサービスモデルの構築を試みます。 |
健康づくりを推進する自治体と包括連携協定を締結
野村不動産ライフ&スポーツでは、2019年10月に立川市と一体となって、大人を対象とした健康増進や生活習慣病の発症予防を目指す、立川市が実施する健康づくり事業への連携協定を締結しました。
市内にある12の自治会とともに、健康セミナーや体力測定会などさまざまなイベントを実施し、地域の健康づくり事業に協力していきます。その他、各店舗においても地域と連携した体力測定会などの取り組みを実施しています。
「CASBEEウェルネスオフィス評価認証」の取得
当社グループは、ステークホルダーの皆さまの健康と快適性の維持に貢献にするため、新規展開するオフィスビル全件で「CASBEEウェルネスオフィス評価認証」を取得することを方針としています。
この評価認証制度は2019年に新たに設立されたもので、建物の利用者の健康・快適性の維持、増進を支援する建物の仕様、性能、取り組みの評価に加え、知的生産性の向上に資する要因や安全・安心に関する性能についても評価されます。2021年7月末現在で7物件が認証されています。
サステナビリティ
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